長野県（37）

年に２００日霧が発生するという霧ヶ峰。冬の朝には、冷却された霧がカラマツの森を白く覆う。氷点下１０℃を下回ると、空中を舞う氷の粒に陽光が反射してきらめく、ダイヤモンドダストやサンピラーを目撃できるかもしれない。

標高８００ｍ～１０００ｍの斜面に拓かれた村里で、日本のチロルとも称される。「にほんの里１００選」にも選ばれた日本の原風景だ。

北アルプスで唯一の活火山で標高２４５５ｍ。大正４年（１９１５）に噴火し、梓川が堰き止められて麓に大正池が生まれた。秋の紅葉や無風の日に池に映り込む風景が見事。

北アルプスの総鎮守である穂高神社の奥宮の境内にある池。針葉樹に囲まれ、明神岳から湧く伏流水で全面凍結せず、神域らしい厳かな空気に包まれている。

焼岳の噴火によって流出した溶岩が梓川をせき止めたことで一夜にして姿を現した。噴火から１００年以上経ち、面積は半分以下に。

戸隠山の麓に創建された五社からなる。奥社への参道の中ほどに立つ茅葺きの随神門から、約５００ｍにわたって続く杉並木が象徴的だ。

標高１２００ｍにある池。戸隠連峰の四季折々の姿を、鏡のごとく水面に映し出す。